三国志研究会(全国版)

竹内真彦龍谷大学教授が主催する三国志研究会(全国版)の例会等の活動について発信する公認された非公式サイトです。アカデミズムの枠に縛られず「三国志について知りたい」「三国志について語りたい」方であれば、どなたでも自由にご参加できます(参加費無料)。

『ユリイカ2019年6月号 特集=「三国志」の世界』発売

この夏、東京国立博物館および九州国立博物館にて開催される特別展「三国志」。その開催に合わせて、青土社より三国志を特集した『ユリイカ2019年6月号』が5月27日(月)に1,400円+税で発売されました!

本書には本研究会主催の竹内真彦龍谷大学教授の「呂布「最強」への道程」(pp.66-72)も掲載されております。

 

竹内教授のほか、歴史や文学をはじめとする様々な分野で三国志を研究をされている先生方も寄稿されており、もちろん最新の研究からアプローチもされておりますので内容が非常に充実しております。

 

ぜひお近くの書店にお急ぎください!

f:id:kyoudan:20190528195906j:plain

 

f:id:kyoudan:20190528195728j:plain


 

目次

■私が出会った人々*42
故旧哀傷・宗左近 / 中村 稔

■詩
雨とランプ / 久石ソナ

 

特集*「三国志」の世界

 

■徹底討議
世界認識としての「三国志」 / 金文京 福嶋亮大

■「三国志」列伝
諸葛亮の思想と『春秋左氏伝』 / 渡邉義浩
曹操の戦いとかれの兵法 / 石井 仁
関羽の知られざる物語――「関帝聖蹟図」を読む / 伊藤晋太郎
呂布 「最強」への道程 / 竹内真

■歴史的事実としての「三国志
花の色は / 江森 備
志から見える三国志の世界 / 幾喜三月
考古遺物が切り開く三国志の新時代 / 市元 塁
陳寿と習鑿歯――ある皇帝の死と歴史記述 / 田中靖彦
諸葛亮孔明の月俸と財産 / 柿沼陽平

■『三国志演義』の諸相
横山光輝三国志』はなぜネット世代にもウケているのか / 原 寅彦
ただのオタクの「三国志」 / カレー沢薫

ジェンダーの視座から見た貂蟬の描かれ方 / 仙石知子
黄蓋の武器と生死に見る『三国志演義』の形成・発展史 / 上原究一
語り物と芝居のなかの「三国志」 / 後藤裕也
正史『三国志』と『三国志演義』の物語叙述について / 橋本陽介

■インタビュー
「叫べ、董卓討つべし! 」――天下三分系電子音楽家の計 / おもしろ三国志(聞き手=金田淳子)

■マンガ
三国志のれきしのれきし / 末弘
豊かで奥深い世界 / 杜康潤

■「三国志」は再話されつづける
SF三国志演義 / 立原透耶
流れよわが涙、と孔明が言ったような話 / 三方行成
明治娯楽物語と孔明 / 山下泰平
昭和の終わりの三国志ブーム――マンガ読者を中心に / 清岡美津夫
他にすることはないのですか――一九八五年の『三國志』 / 山本貴光
三国志映画の理想化された「中国」のイメージとセクシュアリティの表象――『定軍山』から『レッドクリフ』まで / 雑賀広海

■「三国志」の歩きかた
新しいファンのための「三国志」案内 / 袴田郁一


■今月の作品
白水ま衣・ムラサキ・高須賀真之・古屋朋・Resu / 選=水無田気流

■われ発見せり
実践的な哲学 / 渡辺一暁